一通のメールから始まる恋
アキから返事が来たのは翌日の夜だった。

《ずっと部屋にいる。どこもでかけなくていいよ。》
比較的早く返事をくれるアキらしくなかったが、それでも部屋でゆっくりできると思うとうれしかった。

ボクは、

《そうだね、たまにはゆっくりしようね。なんかDVDでも借りて一緒に見ようね。》

《うん。ゆっくりしたい。》

今度は早く返事が返ってきた。

この時にいつもと少し違うアキにもっと気付いてあげれていれば…。

きっとあんなことにはならなかったのかもしれない。
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