一通のメールから始まる恋
実際、真剣に相談に乗ってもらおうと思ったわけじゃなかった。

ただ少し背中を押して欲しかったんだ。

ボクだって彼女は欲しいし、出会いは欲しかった。

今思えば、合コンとかが苦手なボクには確かに貴重な出会いだったかもしれない。

その日はそのメールの相手の話で持ちきりだった。

『ストーカーじゃねぇ?』
『筋肉質な男だよー。』

『なんにしても、来週には報告な!』

明日から週末のため、友人たちにも会うことはない。
『楽しみにしてて!』

そう言ってボクは大学をあとにした。
< 11 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop