一通のメールから始まる恋
やれるだけのことはやった。

もう仕方がない。

あきらめるしかないんだ。
身も心も疲れ果てていたボクはもう前向きにはなれなかった。

アキの幸せを願うのがアキに対してできるたった一つのことなんだ。

それがアキのため…。


けれどもボクにはまだできることはあったはずだった。

そしてアキのためと思っていたことはただ現実から逃げていただけなんだ。

本当はアキこそがボクのことを想ってくれていたのに…。

何ひとつ真実を知ることなく、ボクの恋は終わりへと向かっていたんだ。
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