一通のメールから始まる恋
あれからもう二週間。

ボクは昔のようにただ平凡な日々を送るしかなかった。

ただ違ったのは心の中に大きな穴が開いていること。
まだアキのことが忘れられなかった。

もうすぐ卒業式。

アキと卒業旅行に行きたかった。

そしてホワイトデーのお返しもしたかった。

3月14日、その日はボクの二十歳の誕生日でもあった。

アキには話したことがあっただろうか…。

何を考えてもアキのことに結び付いてしまっていた。
あの時もっとこうしていたら…。

何であの時…。

そんなことばかりが頭をよぎるばかりだった。
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