一通のメールから始まる恋
さすがに昨日から寝てないボクらは睡魔に襲われていた。

夕方からバイトのある奴もいるので、解散しようとしていた。

《ピロリロリ〜》

『アキからだ!』

とっさに携帯に手が伸びた。

《今日の夜、会う時間取れますか?》

いったい何の用事だろう…。

『よかったじゃん!』

『もちろん行くでしょ?』

友人たちに言われたものの、なぜなのか検討もつかない。

まさかアキに彼がいて修羅場なんてならないだろうか…。

アキの父親がでてきて、うちの娘になんて事を…、なんてこともありえなくはない。

しかし、どちらにしても泣かせた責任は取らねばならない。
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