一通のメールから始まる恋
ボクは車を運転中にはあまりアキには話し掛けないようにしていた。

何かを聞いてもアキの顔や口の動きで答えを知ることができないからだ。

さすがにクリスマスだけあって遅い時間にもかかわらず道が混んでいた。

公園に戻ってくると、時間はもう12時を回っていた。
『ごめんね。少し時間が過ぎちゃったね。』

アキは首を軽く横に振った。

『もし良かったら初詣に行かない?』

アキはびっくりした顔をしていた。

クリスマスの日に初詣の誘いって確かにおかしかったのかもしれない。

顔をみて誘いたかったボクはそのまま続けて話始めた。
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