一通のメールから始まる恋
アキもお参りを終え、こちらに近づいてきた。

『1万円で良かったの?』
そう聞くと、アキは強く首を縦に振った。

そんなアキを見てお願いの内容を聞こうと思っていたが、聞くに聞けなくなってしまった。

『おみくじとかお守り買う?』

そういうと、アキはボクを引っ張ってお守り売場へと向かった。

アキは売場の女性の前に立ち、一つのお守りを指差した。

それは、勝と書かれていた勝守というものだった。

ボクは売場の女性に言って、そのお守りを二つ買い、一つをアキに渡した。

アキはそれをすぐにしっかりとポケットにしまった。
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