灯火
「蓮見朔良」

と、彼はいう。


私との会話に彼は終始相づちだけだったが、決してそれは適当な感じには見えなかった。

友達から『喋りすぎ』とよく笑われる私。

気をつけてはみたものの興奮で勢いにのってしまっていた。

きっと呆れられてる…。

そう思って横を歩く彼を見たが、その表情とても優しかった。


いつの間にか決められてしまったクラス委員をきっかけに、私は彼に度々話しかけた。


そのたびに思う。

やっぱり優しい人。

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