灯火
今日という日 -SIDE 朔良-
俺を目覚めさせたのは鳴り響くアラーム音。

頭元でけたたましく鳴るアナログ式の時計を手探りで止めた。

そのまましばしの静止。

勢いをつけて一気に上半身を起こした。

いつもなら二度寝が当たり前だったが、今日は何故か一度で起きる。

ベッドから降りカーテンを開けると1LDKの部屋に日差しが一気に差し込む。

「くぁ~…」

大きな欠伸をしながらミネラルウォーターをとりに冷蔵庫へ向かう、とそこへ携帯電話が着信を知らせる。

ベッドサイドのテーブルに置いてある携帯を手に取った。

「…早いね」

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