灯火
時は流れ現在。

高校を卒業して二年目の夏を迎えていた。

生まれ育った地元から快速列車で約1時間半。

駅から徒歩十五分という所に俺はいる。

程々の街で一人暮らしをしながら大学に通い、空いた時間にはバイトをして、時々俺と連む物好きな奴と飲むという、それなりの日々を送っていた。

今日はその物好きな健二に買い物に同行してくれと頼まれていた。

彼女の誕生日プレゼントを買いに行くらしい。

< 20 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop