灯火
呆れながら。

でも笑いながら雑誌を棚に戻し『行きますか』と肩をたたく。

俺も雑誌を戻し先に店を出た健二の後を追った。

「何が良いと思う?」

振り向きそう聞いてくるその顔はなんとも嬉しそうだ。

「聞く相手間違ってると思うけど」

「ブハッ!だなっ!」

本当になんで俺だったのか…。

まぁ、健二が良いならいいんだけど。

弾んだ足取りで前を行く健二を歩きながら追う。


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