灯火
ショッピングモールに入り、あれでもない、これでもないと楽しそうに動き回る健二。

それに付き合うのは苦痛ではなかった。

結局あるブランドのブレスレットに決まる。

買っておいてなお『これでいいかな?』と、やっぱり俺に聞いてくるので可笑しくて笑う。

『健二が選ぶ事に意味があるから』と返すと、照れくさそうに『やっぱり?』とニヤつきながら包装されたプレゼントを見つめていた。


本日の目的を果たし、付き合ってくれたお礼に食事を奢ってくれるという健二に連れられ、ファミレスに向かう。


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