灯火
「タイプは?可愛いって思う女いなかった?」
ガツガツ食べている俺に気が付きやっと自分も食事をし始める。
が、その目は俺をガッチリ捕らえたままだ。
「あぁ~・・・」
逃れられそうもないので曖昧な返事を返すと『じゃあ仲のよかったヤツは!?』と、痺れを切らしたように次の質問が飛んでくる。
「………」
すぐに頭に浮かんできたが言葉にはしない。
こんな面倒くさい俺に唯一呆れず話しかけてきてくれた女。
椎名 美和。
「おっ!その反応はいたって事だな!?」