灯火
今日逢いに行こうと決めていた。
その気持ちは強く、私を前へと進めさせる。
早速身支度を始めた。
カバンに住所を書いたメモと、いつも使っているウォークマンがあるのを確認。
もう一度美月の部屋にいき眠る彼女に『いってきます』と声をかけた。
玄関を出ると照らす太陽を見上げる。
雲一つないスカイブルーの空。
今日も快晴!
ヘッドフォンを耳につけお気に入りの曲までスキップして再生。
今の自分のテンションにピッタリの音楽が流れてくる。
思わず飛び跳ねたくなる衝動をグッと抑え、思わず歌いそうになる口を手で覆った。