灯火
時は過ぎ現在。
高校を卒業した私は地元に残り家から専門学校へ通う毎日。
妹が同じ高校に入学したので、時々一緒に家を出ていた。
ある日その妹が『彼氏ができた』と照れながら報告してくる。
一カ月もしない内に…。
嬉しそうにピースサインをし、彼氏自慢を繰り広げる美月。
姉は初日でクラス委員にさせられたというのに、かたや妹は彼氏!?
この違いにうなだれるしかなかった。
「お姉ちゃんはどうなってるの?」
落ち込む私に申し訳ないのか焦って顔を覗き込んでくる。
「何も変わらないよ」