灯火
言いながら私から写真を受け取ると鞄になおした。
「……実は勘当してまして。私が一方的に怒鳴りつけたんですが、息子も頭に血が上ってたんでしょう家を出ていってしまいました」
突然の話に私は言葉を失ってしまう。
「嫁とは連絡を取っていたらしいのですが私も、息子も誰に似たのか頑固で。何十年という月日が経ってしまった。でも、今更ですが逢いに行こうと決めましたよ」
見るとおじさんは悲しげな表情で遠くを眺めていた。
「…あなたも誰かに逢いに行かれるのですか?」
一変して柔らかい表情で私に問う。
私は俯き、返答を少し躊躇する。
「……実は勘当してまして。私が一方的に怒鳴りつけたんですが、息子も頭に血が上ってたんでしょう家を出ていってしまいました」
突然の話に私は言葉を失ってしまう。
「嫁とは連絡を取っていたらしいのですが私も、息子も誰に似たのか頑固で。何十年という月日が経ってしまった。でも、今更ですが逢いに行こうと決めましたよ」
見るとおじさんは悲しげな表情で遠くを眺めていた。
「…あなたも誰かに逢いに行かれるのですか?」
一変して柔らかい表情で私に問う。
私は俯き、返答を少し躊躇する。