小野姉子のキャンパスライフ
「ちょっと待ちんしゃい」



アタシの小野くん完全無視によって生じていた沈黙は突如破られた。



男子小学生とは、到底思えない野太い声によって。



「僕も100メートル走で1位になったら、小野さんに告白させてもらうよ」


勝手な事をほざき始めたのは、小学生のくせに100キロオーバーのデブ、山田くんだった。


「それは面白い。
姉子への告白権を賭けて、男と男の勝負だぜ。
まっ、絶対に俺が負けるワケないけどな」



って、勝手に話ススメんな大輔よ。
そんで、馴れ馴れしく呼び捨てすんなって言ってんだろボケ。
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