小野姉子のｷｬﾝﾊﾟｽﾗｲﾌ
山田くんのアダ名は、『百貫デブ』だ。（これも古い表現だな。２０１０年の小学生は決して、こんなアダ名を付けない事だろう）



ちなみに一貫は、３．７５キロなので、百貫デブは、３７５キロも体重がある事になる。



勿論、あり得ない体重なのだが、『百人力』『百獣の王』『百聞は一見にしかず』等のように『百』は多いという事を表現するために良く使われる数字なので、ここでは細かい事は気にしなくて良いだろう。



今後、服のサイズが１１号以上のレディの皆様方が、全く空気読まずに体重を聞いてくるデリカシーのない男子諸君に遭遇した場合、
『あたしの体重は十一貫ですが、何か？』
そんな風に答えるべし。



ついつい余談が多くなってしまい申し訳ないのだが、作品の都合上、一応ヒーロー設定であろう小野くんは学校で一番足が速い。



一方、デブ男子小学生は鈍足なのがお約束なのだが、山田くんに勝てるすべはあるのだろうか。



どっちが１位になっても、アタシ的には全くもって嬉しくないのだが、ご都合主義的なストーリーによって、運動会の演目は順調に進み、１００メートル走でアタシへの告白権を争うという身勝手極まりない男達の闘いが、今まさに口火を切ろうとしていた。
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