小野姉子のキャンパスライフ
ただのデブは鈍足である。



だが、体育会系デブはそうではない。



ラグビーやアメフトの巨漢選手は一般人の短距離走のタイムをはるかに凌ぐ。


体育会系デブは筋肉の上に脂肪をまとっているだけだからだ。


そして、チビッ子相撲の最強選手であった山田くんも例外ではない。



身長も小学生ながら170センチをすでに越えていた山田くんは、関西で開催されたチビッ子相撲全国大会においては、
『自分、チビッ子ちゃうやん』とツッコミを受けるのがお約束だったと言う。


体育会系デブであった山田くんは平均的な児童よりも端から足が速かったのだ。



そして、山田くんは賢いデブでもあった。
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