小野姉子のｷｬﾝﾊﾟｽﾗｲﾌ

日曜日の深夜に幼い娘が急に高熱を出し、救急車を呼ぶなり何なりすればイイのに何故か娘を背負い、町の寂れた小児科医院のドアをドンドンと叩き



「娘が、娘が高熱を出して大変なんです！！
お医者様、うちの娘をどうか助けて下さい」



テレビでよく見るこのシーン、一度はやってみたかったんだよなぁ〜



そんな自分勝手なギャグ精神のために、奇跡的に何十年か振りに夫婦の営みに勤しもうとしていた老医師夫婦のムードをぶち壊した日以来の全力ダッシュをしたため、ズラがちょっとズレている教頭先生と教室に戻って来たマドンナ先生。



教頭としての威厳を毅然とした態度で示す事によって、マドンナ先生に良い所を見せたいというスケベ心の虜になっていた教頭先生は、ズラのズレにも全く気付かずに、教職人生３０年超の経験によって養われた神の領域にまで達してるかもな児童扱いの片鱗を見せ始める。



「ゴホン。
小野くん。
その髪の毛の色はどうしたのかね？」



そう、イジワルな彼は運命的にもアタシと同じ苗字だった。（いゃ、小野姓はありふれた苗字なのだが、『ケータイ小説は運命の赤い糸的なクサイ演出が必要不可欠なんだよね』と事情通がまことしやかにBBSで語っていたので、試しに使ってみたのである）