小野姉子のキャンパスライフ
ここで小野くんは、俺様不良系の毅然とした態度で、ハニートラップを悠然と撃破しなければならない。



その男らしい態度にアタシが胸キュンしちゃって、二人のラブストーリーが始まっちゃうのが、ケータイ小説的には王道だからだ。



だが、嘘はつけない。



アタシの辞書には形而上、妄想なる物はあったとしても、嘘という文字は無い。



小野くんは顔を紅潮させ、よだれを垂れ流し、勝手にテントをおっ立てていた。



そして、男の本能剥き出しのセリフを吐く。



「ウヘへヘヘヘッ。
じゃあ、さっそく、オフロに入っちゃいますかぁ〜」



そう、彼は俺様不良系である前に健康な男子であり、健康な男子である前に健全なるヘンタイなのである。



マドンナ先生の裸体を拝めるだけではなく、身体を洗いっこしたり、それからそれから……



そんなささやかな妄想の虜になったとしても、何ら不思議では無い。



男子たるものとして、ごく当たり前の返答をした小野くんではあったが、このままではオフロで〇抜きにされてしまう。



サヨナラ小野くん……
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