佐々木蔵次郎の悲劇(喜劇?)
二
夜。ぽん太は―
「いい加減、ぽん太って言うのもやめてくれない?
本名と一文字も合ってないというのも気にくわねぇし」
そりゃ、木は食わねーな
「気にくわない、ね。どこまで俺を馬鹿にすればいいんだよ」
佐々木ぽん太は、精神的に参っています
「何そのあだ名!!
本名だと勘違いする人いるからやめろっ!!」
まぁそんなこんながあり、弟子とはもう三日も会っていない
「急に話進めたな。急激に進めたな」
いいから黙ってて
ピーンポーンパンパンパース乗っちゃった
佐々木蔵次郎の家のインターフォンが鳴った
「そんな変わったインターフォン。ありません」
まぁ出たわけよ
「勝手に決めつけるなよ。―まぁいいか
どなたっすか?」
ドアを開けたら案の定、弟子がいた。
やっぱベタな展開
「おい、進行係。文句ばっか言うなよ。
おまえが一番、進行を妨げてるんだよ」
「長い!!」
弟子が怒った。
「で、おまえどうしたんだよ」
「つか、長ぇーよ!!ここまで来るのに何ページ使ってるんですか!?
待ちくたびれたわ!!」
「たったの二ページぐらいだろ
別にいいじゃん」
「だまれ!!後から登場してきくせに、でしゃばるな」