佐々木蔵次郎の悲劇(喜劇?)

夜。ぽん太は―


「いい加減、ぽん太って言うのもやめてくれない?
本名と一文字も合ってないというのも気にくわねぇし」


そりゃ、木は食わねーな


「気にくわない、ね。どこまで俺を馬鹿にすればいいんだよ」

佐々木ぽん太は、精神的に参っています


「何そのあだ名!!
本名だと勘違いする人いるからやめろっ!!」


まぁそんなこんながあり、弟子とはもう三日も会っていない


「急に話進めたな。急激に進めたな」


いいから黙ってて

ピーンポーンパンパンパース乗っちゃった

佐々木蔵次郎の家のインターフォンが鳴った


「そんな変わったインターフォン。ありません」


まぁ出たわけよ

「勝手に決めつけるなよ。―まぁいいか
どなたっすか?」


ドアを開けたら案の定、弟子がいた。

やっぱベタな展開

「おい、進行係。文句ばっか言うなよ。
おまえが一番、進行を妨げてるんだよ」


「長い!!」

弟子が怒った。

「で、おまえどうしたんだよ」

「つか、長ぇーよ!!ここまで来るのに何ページ使ってるんですか!?
待ちくたびれたわ!!」


「たったの二ページぐらいだろ
別にいいじゃん」


「だまれ!!後から登場してきくせに、でしゃばるな」
< 8 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop