アクアマリンの秘密
「おい…大丈夫か?」

「え?」



あたしの顔を覗き込む蒼刃。
ってか距離っ…距離がっ…
あたし…抱き止められてる…?


「大丈夫っ!!」

無理だよっ…そんな距離にいられるなんてっ…!!
あたしは慌てて蒼刃から離れた。
まだ魔法が効いたままみたくて、蒼刃の気持ちは流れてこなかった。



「着いた…みてぇだな。
つーか桃依、ちゃんと操縦しろよ。」


バタバタバタ…


「ごめん!!星来、大丈夫だった?」

「えっ?あ、桃依…大丈夫大丈夫!!」

「良かった…。
もちろん蒼刃は大丈夫だよね?」

「…あたりめーだ。
つーかお前、もっとマシな運転出来ねぇのかよ?」

「だってこの国…すごく不安定なんだもん。
風も…なんだか雰囲気も。」

「雰囲気?」

「あれ?なんでみんな揃ってるの?」

「白斗さん!!」

「さて、ちょっと荒い到着だったけど…
次の国はここだよ。」

「え…?」

「ディープオーシャン。
オレの故郷。」



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