アクアマリンの秘密
「桃依。」

「ん?」

「全員にフライをかけてくれないかな。
それと緑志。」

「?」

「シップにシールドを…少し強めにかけておいてくれないかな?
しばらくシップから離れるから。」

「でも…このシップは水の中も平気なはずじゃ…。」

「うん。潜ることは出来るんだけど…。
そんなことしたら君たちまで掴まっちゃうから。」

「え?」

「ここは…オレに任せてくれないかな?
君たちを悪いようにはしないから。」

「…分かった。シールド。」


少し強い光がシップを包む。


「フライ。」


ふわっと体が浮く。


「うわっ…!!」

「星来っ!!大丈夫?」


桃依があたしの手を取ってくれる。


「ボクが連れてくね。」

「ごめっ…ありがと…。」



白斗さんを先頭に、海へどんどん近付いて行く。
近付けば近付くほど…この海が綺麗だってことに気付く。


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