アクアマリンの秘密
* * *


「綺麗…。」

「ここは…一番魔力の強いところだからね。
じゃあ、入ろうか。」

「入るっつったって…息出来ねぇよ。」

「うん。分かってるよ。
だからコレ…飲んで。」

「え…?」


白斗さんに差し出されたのは…


「泡…ですか?」

「そう。泡。
でも飲み込めない大きさじゃないでしょ?」

「そう…ですけど…これ…。」

「飲んでも死んだりしないよ。
多分これ飲めば1週間くらいは水の中で生活出来るはず。
ちゃんと体も、水に対応した造りに変わるよ。」

「変わるって…
もしかして…人魚になっちゃうんですか!?」

「あははは…確かに人魚になれないこともないけど…
今日はそういう魔法じゃないから…
というか今日は人魚なんかになってたら怪しまれちゃうからね。
あ、あと星来。」

「はい?」

「ちゃんとあのペンダントは持ってる?」

「はい…付けてますけど…。」

「それ、大事な身分証明になるから、身分を聞かれたらすぐそれ出すんだよ?」

「えっと…はい…。」



大事な身分証明って…どういう意味だろう?
身分証明が必要なのかな…?



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