アクアマリンの秘密
* * *


「なっ…え…?あの…どういう…?」

「さて、ちゃんと水対応の体になったみたいだね。
苦しくない?」

「苦しくねぇ。」

「だけど…不思議だねぇ…
お水の中で息が出来るなんて…。」

「ホント…不思議…。」

「貴様ら…何者だ!?」




目の前に長い剣を持った2人の男の人が険しい顔をして立っている。


「星来。下がってろ。」

「蒼刃っ…!!」

「ダメだよ蒼刃。ここで剣抜いたら。
ちょっと下がっててね?」

「お前…白斗か…?」

「なんでここに…だってお前は8年前に…。」

「『ただいま』なんて言える立場じゃないけど…
ワケあって帰ってきたんだ。
椿(ツバキ)様は…。」

「椿様には会わせられない…。」

「椿様がまだ…お怒りなのは知ってる。
だけど…今会わなくちゃならない。どうしても。
椿様なら…共鳴石のことを何か知っていらっしゃるかもしれないし…。」

「共鳴石?何のことだ?
そんなことより白斗…俺たちはお前が傷付くのを…。」

「今は形振り(ナリフリ)構ってられないんだ。頼む。」



今まで聞いたことのないような白斗さんの声。
見たことのないような険しい表情。



「あたしからもお願いしますっ!!」




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