アクアマリンの秘密
「え?星来…?」

「お願いします!!ここを通してください。
あたしたち…ここの人を傷つけたりしません。
ただ…探してるだけなんです…共鳴石の情報を…。」

「女は下がってろ。」


あたしに向けられた剣先。



「白斗。悪ぃけど…剣抜くぞ。
こいつに剣を向ける奴を目の前にして…抜かずにいられねぇ。」

「蒼刃、ダメだよ…ここで剣を抜いたら牢獄行きだ。
それに…二人とも剣を下ろして。
その子を傷つけると、椿様に叱られるよ。」

「え…?白斗…どういう意味だ?」

「その子は…アクアマリンの生き残り。
類稀なるハートの持ち主だ。
この身分を明かして…椿様へのお目通りを願いたい。
その後オレはどうなっても構わないということも伝えてくれ。
そしたらきっと…椿様はお目通りをお許しになるはず。」

「でも白斗…。」

「オレはどうなってもいいんだ。
だから頼む。会わせてくれ。」



白斗さんの剣幕に押されて渋々二人は承諾した。
剣先がゆっくり下がる。


「案内する。ついて来い。」



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