アクアマリンの秘密
よく周りを見回すと、人々がみんな眠っている。
まるで死んでしまったかのように微動だにしない。
顔はとても安らかなのだけれど。
「どうしてみんな…?」
「説明は全部、この国を出てからになっちゃうな。今は時間がないからね。
ビシアスたちを蒼刃一人で抑えておくのには限界があるし。」
「急ごうっ!」
あたしの目の前に現れた『シップ』と呼ばれる不思議な乗り物。
見た目はまるで潜水艦。小さな丸い窓がいくつか付いていて、前のほうがちょっとくぼんでいて、そこが操縦席みたいになってる。操縦席の窓だけ横に長い。
桃依さんがボタンを押すと、後ろの方がパカッと開く。
「入って。」
その声に促されて中に入ると、見た目との大きなギャップに驚く。
シップの中は見た目なんかと比べ物にならないくらい広い。
細い廊下に沿うように両サイドにドアが6つ。
そしてその廊下を抜けたところに広いリビングのような場所。
そしてその奥が操縦席…なのかな?
「これっ…どういうこと…?すごく…広い…。」
「えへへー♪ボクの力作だよー!」
そう言って桃依さんが頬を染めて微笑んだ。
「桃依、この方角で合ってる?」
「うん。大丈夫。よしっ、離陸するよー!」
「え!?これ…飛ぶの?」
「うんっ!あ、水の中も進めるけどね。今は飛ぶよ♪」
桃依さんがそう言うと、すっとシップが浮き上がり、少しずつ風に乗っていく。
「あ、あそこに…。」
「緑志がいる!りょーくしー!」
「この中から言っても聞こえないよ。…あ、気付いたみたい。高度を下げて。」
「うんっ!」
まるで死んでしまったかのように微動だにしない。
顔はとても安らかなのだけれど。
「どうしてみんな…?」
「説明は全部、この国を出てからになっちゃうな。今は時間がないからね。
ビシアスたちを蒼刃一人で抑えておくのには限界があるし。」
「急ごうっ!」
あたしの目の前に現れた『シップ』と呼ばれる不思議な乗り物。
見た目はまるで潜水艦。小さな丸い窓がいくつか付いていて、前のほうがちょっとくぼんでいて、そこが操縦席みたいになってる。操縦席の窓だけ横に長い。
桃依さんがボタンを押すと、後ろの方がパカッと開く。
「入って。」
その声に促されて中に入ると、見た目との大きなギャップに驚く。
シップの中は見た目なんかと比べ物にならないくらい広い。
細い廊下に沿うように両サイドにドアが6つ。
そしてその廊下を抜けたところに広いリビングのような場所。
そしてその奥が操縦席…なのかな?
「これっ…どういうこと…?すごく…広い…。」
「えへへー♪ボクの力作だよー!」
そう言って桃依さんが頬を染めて微笑んだ。
「桃依、この方角で合ってる?」
「うん。大丈夫。よしっ、離陸するよー!」
「え!?これ…飛ぶの?」
「うんっ!あ、水の中も進めるけどね。今は飛ぶよ♪」
桃依さんがそう言うと、すっとシップが浮き上がり、少しずつ風に乗っていく。
「あ、あそこに…。」
「緑志がいる!りょーくしー!」
「この中から言っても聞こえないよ。…あ、気付いたみたい。高度を下げて。」
「うんっ!」