アクアマリンの秘密
* * *


どんどん深いところへと入って行く。
狭い洞窟の中を歩いているみたい。
苦しくはないけど…心なしか少し肌寒い。
別に服が濡れてるとか言うわけじゃないんだけど…
白斗さんの魔法で、自分自身にコーティングかかかったようになってるから…
周りと一定の『距離』が保たれてる。
だから息が出来るんだと思う。


「寒いなら、これ着ろよ。」

「え?」


差し出されたのは上着。


「いっ…いいよ!!寒くないしっ!!」

「嘘。バレバレなんだよ。
つーか着ろっつってんだからお前は黙って着てればいいんだよ。」

「…ありがと…。」


強引ですごくぶっきらぼうに物を言うけど…
でも本当は…

















「到着だ。」




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