アクアマリンの秘密
あたしは必死に手を伸ばした。
そして…











ぎゅっと白斗さんの腕を掴む。



「え?」

「お前…手を離せっ!!」

「邪魔しないでっ…!!」




あたしは、白斗さんに触れている部位に全ての意識を集中させた。

お願い…白斗さん。
手掛かりでも何でもいいの。
苦しいなら苦しいって伝えてほしいし、助けてほしいって願いなら、出来ることは何でもやるわ。
だから…一人でそんな顔しないで。



『ごめんね、星来。』

「え…?」



これは…白斗さんの声だけど…口から出てる声じゃない…。
あたしは思わず顔を上げた。
白斗さんが…少しだけ…微笑んでいる。



< 116 / 678 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop