アクアマリンの秘密
『今、オレから話せることは何もないんだ。
君たちは椿様の機嫌を損ねないようにして、共鳴石を探すんだよ。』

「でもっ…。」

『オレは大丈夫だから。
そんな顔しないで。』


そっとあたしの頬に優しく触れる白斗さん。
その手が異常なほどに冷たくて、なんだか胸が急激に苦しくなる。



「いいから連れてお行き!!もたもたするんじゃない!!」

「はっ…!!娘、どけっ!!」

「きゃっ…。」

「星来っ!!」


あたしは突き飛ばされ、床に叩きつけられた。
慌てて駆けつけてきてくれたのは蒼刃と桃依と緑志。


「おい、立てるか?」

「うん。全然大丈夫だよ。」

「ほら。」

「え?」


突然差し出された蒼刃の手。
いきなりそんなことされるとびっくりする。


「この俺が起こしてやるっつってんだから早く掴まれよ。
つーか…マジでうぜぇ…あいつら、次見たら絶対殴る。」

「蒼刃ってホント、乱暴だよねぇ…。」

「うるせぇよ。」

「そなた…今、『力』を使ったな?」



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