アクアマリンの秘密
「…白斗が直接手をかけたわけではない。
燈龍の死は…燈龍が望んだことだ。」
「望んだこと…?」
「それって…自殺ってことですか…?」
「そうではない。
イアルたちの襲撃に遭った当時、このディープオーシャンで最も強大な力を持っていたのは王家ではなく燈龍だ。
だから…燈龍は国を救うべく最前線で戦った。そして殺された。」
「じゃあ白斗さんのせいなんかじゃ…。」
「ああ。でもこの国に…この真実を知る者はほとんどいない。
皆の共通の理解は『白斗が燈龍を殺した』。ただそれだけだ。」
「でもそれは真実じゃないのに…。
それに真実じゃないなら…白斗さんはどうしてあんな風に認めたりなんか…。」
「…これはあくまで俺の憶測に過ぎない。だが白斗は…燈龍の死は自分が招いたと本気で思っている、そんな節がある。」
「どうして…。」
「俺は…あの場にいた。
白斗の出身国であるディープオーシャンと、俺の出身国であるヴァニティーファウンテンは同盟国だ。
何か不穏な動きがあった際には、共同でその防衛にあたるための組織、インプレグナブルが作られていた。
そこで…俺と白斗、そして燈龍は一緒だったんだ。」
「そうだったんですか…。だから白斗さんと紫紀さんは…昔から知り合いみたいな感じだったんですね。」
「ああ。
そして8年前のあの日、イアルと燈龍が対峙したんだ。」
燈龍の死は…燈龍が望んだことだ。」
「望んだこと…?」
「それって…自殺ってことですか…?」
「そうではない。
イアルたちの襲撃に遭った当時、このディープオーシャンで最も強大な力を持っていたのは王家ではなく燈龍だ。
だから…燈龍は国を救うべく最前線で戦った。そして殺された。」
「じゃあ白斗さんのせいなんかじゃ…。」
「ああ。でもこの国に…この真実を知る者はほとんどいない。
皆の共通の理解は『白斗が燈龍を殺した』。ただそれだけだ。」
「でもそれは真実じゃないのに…。
それに真実じゃないなら…白斗さんはどうしてあんな風に認めたりなんか…。」
「…これはあくまで俺の憶測に過ぎない。だが白斗は…燈龍の死は自分が招いたと本気で思っている、そんな節がある。」
「どうして…。」
「俺は…あの場にいた。
白斗の出身国であるディープオーシャンと、俺の出身国であるヴァニティーファウンテンは同盟国だ。
何か不穏な動きがあった際には、共同でその防衛にあたるための組織、インプレグナブルが作られていた。
そこで…俺と白斗、そして燈龍は一緒だったんだ。」
「そうだったんですか…。だから白斗さんと紫紀さんは…昔から知り合いみたいな感じだったんですね。」
「ああ。
そして8年前のあの日、イアルと燈龍が対峙したんだ。」