アクアマリンの秘密
「…っ…ってぇ…。」

「ほら…痛いんじゃん。
じゃ、やってみるね…。」



あたしは右手を蒼刃の腕にかざした。


「ヒール。」


ふわっと温かい光が生まれて、蒼刃の傷の部分に降り注ぐ。


「傷が消えたぁ!!大きい傷だったのに…。すごいよ星来っ!!」

「あ、ありがとう。」



良かった…ちゃんと使えた…『ヒール』の力…。



「蒼刃、腕…もう痛くない?」

「おぉ。」

「じゃあ反対の腕も出して。」

「だからいいっつの。右腕が治れば支障ねぇし…。」

「シールド!!」

「え?」



大きな渦潮が来た瞬間に、緑志が大きなシールドの壁であたしと蒼刃、そして桃依を包む。



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