アクアマリンの秘密
* * *


「タイム。」


紫紀さんの声でこの前みたく周りの『時』が止まる。


「1分が限界だ。」

「はいっ!!」



あたしは走った。
そして白斗さんの足元に落ちるセンディスの服の破片に手を伸ばす。
2回目ともあって、この前よりもかなり冷静な自分に驚く。


目を瞑り、服の破片に意識を集中させる。



「強い力…強い力は…。」







「あと10秒で元に戻るぞ。
お前は白斗に叫べ。そしてすぐ逃げろ。」

「はいっ!!」



強い力を感じるのは…たった1箇所。


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