アクアマリンの秘密
「誰がお前らにやるかよ。」
「蒼刃!!」
「大体、俺らがお前らに負けるわけねぇし、そもそも渡す気もねぇ。」
「自らが危険に晒されようとも…か?」
「構わない。お前らには渡さない。絶対に。」
「…良い目をしている…。
ならば進め。そして後悔するがいい。
今、選択を誤った…とな。」
それだけを言い残してフェイはどこからともなく吹いてきた雪風に乗って消え去った。
「紫紀、大丈夫かい?」
「ああ。華央なわけがない。俺の見間違いだ。」
「…。」
冷たい沈黙。
紫紀さんの表情がいつもより数段暗い。
「とっ…とにかく…治療しましょう。
もうビシアスは倒しましたから、海の異変も収まりましたし…。
地上へ避難させた皆さんを海に戻しても大丈夫かと…。」
「そうだねっ!!じゃあボク、1回地上に出てくるね。迎えに行ってくる。」
「うんっ!!」
「肩貸そうか?蒼刃。」
「一人で歩けるっつの。バカにすんな。」
「バカにすんなはこっちのセリフだよ。」
「はぁ?」
「蒼刃!!」
「大体、俺らがお前らに負けるわけねぇし、そもそも渡す気もねぇ。」
「自らが危険に晒されようとも…か?」
「構わない。お前らには渡さない。絶対に。」
「…良い目をしている…。
ならば進め。そして後悔するがいい。
今、選択を誤った…とな。」
それだけを言い残してフェイはどこからともなく吹いてきた雪風に乗って消え去った。
「紫紀、大丈夫かい?」
「ああ。華央なわけがない。俺の見間違いだ。」
「…。」
冷たい沈黙。
紫紀さんの表情がいつもより数段暗い。
「とっ…とにかく…治療しましょう。
もうビシアスは倒しましたから、海の異変も収まりましたし…。
地上へ避難させた皆さんを海に戻しても大丈夫かと…。」
「そうだねっ!!じゃあボク、1回地上に出てくるね。迎えに行ってくる。」
「うんっ!!」
「肩貸そうか?蒼刃。」
「一人で歩けるっつの。バカにすんな。」
「バカにすんなはこっちのセリフだよ。」
「はぁ?」