アクアマリンの秘密
「右足も結構痛いんだろ?僕の目は誤魔化されないよ。」

「うるせぇな。大丈夫だっつってんだろ?」

「緑志、そのまま蒼刃のこと運んでくれる?」

「うん。」

「だからいいって…。」

「いい?蒼刃は今怪我人なの!!怪我人は黙ってあたしの言うこと聞いて?
あたしが治すんだから。」

「そうそう。星来の言う通りだよ。」

「…ったく…。」

「じゃあそっちのソファーに座ってて。
白斗さん!!」

「ん?何かな?」

「白斗さんも怪我なさってますから…。」

「あぁ…今日はちょっと派手にやられちゃったね。」

「あたし、ヒールがちゃんと使えたんです。
だから治せますよ、白斗さんの傷も。安心してください。」

「ありがとう、星来。」


そう言ってすぐさま視線を紫紀さんに移す白斗さん。


「白斗…さん?」

「ああ、ごめんね。大丈夫だよ。」


紫紀さんはさっきからフェイが消えた方ばかりを見つめている。
フェイ…と華央さんは見間違えるほどそっくりなのかなぁ…?
でも、これはあたしは立ち入っていい問題なのかはまだ分からないから…。


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