アクアマリンの秘密
「この城の中で白斗さんの居場所を探したとき…城に触れたんです。
その時、この城から怒りや哀しみの感情をとても感じました。
そこでなんとなく分かったんです。
怒りや哀しみが長年に渡ってこの城を支配してる…と。」
「…『ハート』の力は本物のようだな。」
「はい。」
あたしはじっと椿様の目を見つめた。
「…白斗の解放は分かった。
しかし私の解放とはどういう意味なんだ?」
「あなたの解放とは…
恨みの感情とともに生きるのをやめることです。」
「…やめる…?」
「あたしは…記憶がないから…大切な人を失う気持ちは分かりません。そういう経験をしたことがあるのかすら分かりません。
でも…いつまでも恨み…負の感情を抱いたまま生きることが辛いってことだけは分かります。
そして…燈龍さんがそういう生き方を望まないってことも…。」
「……。」
「燈龍さんはあなたの幸せを望んでいます。もちろんあなただけではなく、国中の皆さんの幸せも…きっと。
これだけは…燈龍さんの気持ちを読まなくても明らかだと思います。
…あたしがこんなこと言わなくても分かってるんですよね?
だから…。」
あたしは顔をふっと上げた。
そして椿様の顔を見て、言葉を失った。
その時、この城から怒りや哀しみの感情をとても感じました。
そこでなんとなく分かったんです。
怒りや哀しみが長年に渡ってこの城を支配してる…と。」
「…『ハート』の力は本物のようだな。」
「はい。」
あたしはじっと椿様の目を見つめた。
「…白斗の解放は分かった。
しかし私の解放とはどういう意味なんだ?」
「あなたの解放とは…
恨みの感情とともに生きるのをやめることです。」
「…やめる…?」
「あたしは…記憶がないから…大切な人を失う気持ちは分かりません。そういう経験をしたことがあるのかすら分かりません。
でも…いつまでも恨み…負の感情を抱いたまま生きることが辛いってことだけは分かります。
そして…燈龍さんがそういう生き方を望まないってことも…。」
「……。」
「燈龍さんはあなたの幸せを望んでいます。もちろんあなただけではなく、国中の皆さんの幸せも…きっと。
これだけは…燈龍さんの気持ちを読まなくても明らかだと思います。
…あたしがこんなこと言わなくても分かってるんですよね?
だから…。」
あたしは顔をふっと上げた。
そして椿様の顔を見て、言葉を失った。