アクアマリンの秘密
「少し休んでからこの国を出るんだろう?
次はどこに…。」

「次は…。」

「ヴァニティーファウンテンだろう。
ここから最も近い。」

「そ…うだね…。」

「ヴァニティーファウンテン…
そなたの故郷か、紫紀。」

「はい。」

「…お前にとっては辛い故郷か…。」

「…いえ。」

「そうか…。
それでも今、お前には仲間がいる。新しいな。
それを忘れるな。」

「…はい。」

「では客人たちよ、ゆるりと休まれよ。」

「ありがとうございます。」



これって…ちゃんと白斗さんと椿様が和解出来たってことだよね…?
白斗さんのこと…認めてくれたってこと…だよね…?


そのことがなんだか無性に嬉しくて、あたしは自分の頬の緩みを隠しきれなかった。

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