アクアマリンの秘密
燈龍の墓。
ここに8年間眠る燈龍。



「ようやく…ここに来れるようになったよ。
ごめんね…遅くなって。」


燈龍のことだから怒りはしないだろうけど…
きっと呆れてるね。どれだけ逃げれば気が済むんだって。


「あの時…助けてあげることが出来なくてごめん。
オレがもっと早く気付いていれば…避けることが出来ていれば…君は死なずに済んだ。
それと…最期の言葉…
『生きろ』って最期の言葉…
ちゃんと守らなくてごめん。
あれは…オレと君の最期の約束だったのに…守ってなかったよ、オレ。」


守っていなかった。
その言葉はただただオレの重荷になるだけで、そしてオレはその言葉から逃げるばかりで…。




「でも、守るよ。生きる。ちゃんと。
今度会うときには…もっと胸を張って会えるようになるから…。

もう…逃げない。
どんなにへこたれたって…きっと立ち上がるから。」


ようやく…守れる。燈龍との約束。


『本当にようやく、だな。』

「え…?」



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