アクアマリンの秘密
「まだまだ弱ぇなって思っただけだ。
俺は…本当にまだまだだ。」

「え…?」

「センディスに一撃も当たらなかった。
たとえ水の中だといえど…あれじゃ『ソード』の使い手としては全く役に立たない。」

「そんなことっ…。」

「んであいつの攻撃ばっかり喰らうし…
でお前の力を使って治してもらうなんて…最悪だな。」

「…。」


俯く蒼刃の横顔に、あたしは何も言えなくなる。
いつもの蒼刃とは違う表情に余計戸惑う。


「お前が倒れたのは…ある意味俺のせいかもしれねぇ。
…悪ぃ。」

「え?」

「だから、俺の傷なんて放っておけ。
お前はもっと大事な時にちゃんと…力を使えるようにしとかねぇと…。」


もっと大事な時…?
それって何…?
あたしにとって大事なのは…。



「あたしにとっては…蒼刃の傷を治すことのほうが大事だもん!!」

「え?」



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