アクアマリンの秘密
【蒼刃side】



「きゃーっ!!」



ドスンッ…!!



「ってぇ…。お前勢いよすぎんだよ。」

「うわっ!!ごめ…っ…!!」


滑り落ちる勢いに負けて、俺はキャッチしそびれた。
というか全身でキャッチした。
つまり…俺はこいつの下敷きになった。

申し訳なさそうにすぐさま立ち上がる星来。


「お前…意外と重いのな。」

「なっ…さいってー!!」


星来にグーで殴られた俺。
んなの冗談に決まってんだろ?


「いてっ!!」

「もう帰るっ!!」


そう言って俺に背中を向けて海底への門の方へと向かう星来。
でもその途中で立ち止まり、くるっと振り返る。


「あ、蒼刃っ!!」

「なんだよ。」

「ありがとっ!!」


にこっと笑ってそういう星来。
その表情に…俺の心拍数はいきなり上がる。


「最初からそう言えよな、バーカ。」

「なっ…バカって何よ!?バカって!!」



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