アクアマリンの秘密
「本当に俺たちは『マガイモノ』なのかってことだ。」

「さっき、そう言ったのはお前だろう。」

「ああ。でも本心なんかじゃない。お前の反応を見ただけだ。」

「…お前はくだらないことが本当に好きだな。」

「まぁな。」

「お前の戯言など聞き飽きた。
私は任務に戻る。
これ以上先には…進ませない。」

「ヴァニティーファウンテンだっけ?お前の任務先。」

「ああ。」

「じゃあ…紫紀の故郷だ。」

「紫紀?…ああ、あの紫の髪の男か。
タイムの使い手らしいな。」

「…それだけか?」

「それ以外に何がある?」

「…そんなもんだよな…。」

「もういいか?私は忙しい。」

「ああ。」




カツカツと、フェイがこの場から遠ざかる音だけが響く。



「本当に忘れちまったままなんだな…。
会っても…思い出さない。」

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