アクアマリンの秘密
「…パシフィックブレードの生き残りの皇子か…。
そなたの能力はソードだな?」

「はぁ?なんで…。」

「そなたを一目見れば分かる。
その内に秘めた激しさはソード特有のものだ。」

「ソードの使い手と会ったことあんのかよ?」

「ああ。かつて…昔にな。」

「ふーん。
つーか星来のことは白斗にじゃなくて俺に頼めよ。
白斗より俺の方が強いし。」

「…皇子よ。
目に見える力だけが強さではないぞ。
それを忘れるな。」

「…んなもん、分かってるっつーの。」

「さぁ、それでは行け。進むべき場所へ。」

「はい。本当にありがとうございました。」

「そなたたちの幸運を祈る。」



椿様に見送られ、あたしたちはシップに乗り込んだ。
そして桃依が操縦する。

「いっくよー!!」

「うんっ!!」




* * *



「紫紀…そなたの番だ。
全てを受け止めに…戻らなくてはなるまい…。」

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