アクアマリンの秘密
* * *


「白斗ー!!機体が安定したからオートにするよー?」

「うん。」


桃依の問いかけに返事だけすると、すっとリビングから遠ざかってしまった白斗さん。

あたしは…と言うと…。
地上を離れてしばらく経って、リビングのソファーに座っている。
やっぱり力の使いすぎなのかな…?
結構休んだのになんだかまだぼーっとする。


「おい。」

「え?」

「お前、もう大丈夫なのかよ。」

「何が?」

「何がって…体。つか魔力、戻ったのかよ?」

「…多分。でもまだちょっとぼーっとするけど…。」

「じゃあお前、部屋戻って寝ろ。」

「なんで蒼刃に命令されなくちゃいけないのよ?
寝たくなったら勝手に寝るもん。」

「いいから言うこと聞けよな。」

「うるさいなぁー!!だから眠たくなったら寝るわよ!!」

「ほんっと蒼刃は素直じゃないよねぇ…。ね?緑志。」

「本当に。呆れるくらいな。」

「うるせぇな。」

「あのね、星来。」

「どしたの?桃依…。」

「蒼刃はね、嫌なの。」

「へ?」



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