アクアマリンの秘密
「確かにオレと紫紀、そして周りにいたみんなは華央の死を目の当たりにした。
その命が尽きるほどの魔力を一瞬にして放出した姿を見た。
それに紫紀は…。」

「紫紀は…なんだよ?」

「紫紀は…瞬間移動されるまで…華央の手を掴んでいた。」

「瞬間移動されるまでってどういうことだ?」

「…華央が強制的にオレたちを移動させたんだ。
インプレグナブルって紫紀から聞いたかな?」

「あ、はい。ディープオーシャンとヴァニティーファウンテンを守るための共同組織だって…。」

「そう。
そのインプレグナブルに属する人間はディープオーシャンへ。
そして他の一般市民はナチュラルアースへ。
…あの人数を一瞬で移動させたんだ。」

「瞬間移動の魔法ってすごーく難しいんだよね?
ボク…自分一人を瞬間移動させることだって出来ないのに…華央は…。」

「華央は何万人の人を動かした。
しかも…時間を止めながら。」

「時間を!?」

「そう。
じゃなきゃ、イアルの目の前で人を移動させるなんて無理な話だ。
止めた時間の中で、生き残った全ての人を1箇所に集め、ナチュラルアースとディープオーシャンに送った。」



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