アクアマリンの秘密
「でも移動させられてしまったのなら…華央さんの死を目の当たりにするなんてことは…。」
「紫紀が行きたがらなかった。…当然だよ。
紫紀の想いが、無理矢理瞬間移動を止めた。」
「想い…。」
「だから…止まっていた時間が動き出して数秒間だけ…ヴァニティーファウンテンにいられたんだ。
イアルに背を向けていた華央は…そのままイアルの攻撃魔法を受けた。その身に。まるでオレたちを庇うかのようにね。
そしてオレたちは…血まみれになって崩れゆく華央を見た。」
「…っ…。」
声が…出てこない。
感情だけは苦しいくらいに動いているのに、言葉にならない。
あたしは…何も言えない。
「華央が亡くなってしまったことは…ほぼ間違いなく事実だ。
ただ…オレたちはその後、華央の魔力でディープオーシャンへと移動させられてしまったからその後のことが分からない。
華央の遺体が…どうなったのかも。
もちろん…紫紀はヴァニティーファウンテンに戻ろうとしたけど…。
立て続けにディープオーシャンが襲われ…それどころではなくなった。」
「え…?」
「ヴァニティーファウンテンとディープオーシャンが襲われたのはほぼ同時期だよ。」
「同時期!?」
「そう。
そしてディープオーシャンの襲撃で帰る場所を失った弱いオレを放っておけなかった紫紀は…オレについて来てくれた。
ナチュラルアースの国王が導くままに…。」
「紫紀が行きたがらなかった。…当然だよ。
紫紀の想いが、無理矢理瞬間移動を止めた。」
「想い…。」
「だから…止まっていた時間が動き出して数秒間だけ…ヴァニティーファウンテンにいられたんだ。
イアルに背を向けていた華央は…そのままイアルの攻撃魔法を受けた。その身に。まるでオレたちを庇うかのようにね。
そしてオレたちは…血まみれになって崩れゆく華央を見た。」
「…っ…。」
声が…出てこない。
感情だけは苦しいくらいに動いているのに、言葉にならない。
あたしは…何も言えない。
「華央が亡くなってしまったことは…ほぼ間違いなく事実だ。
ただ…オレたちはその後、華央の魔力でディープオーシャンへと移動させられてしまったからその後のことが分からない。
華央の遺体が…どうなったのかも。
もちろん…紫紀はヴァニティーファウンテンに戻ろうとしたけど…。
立て続けにディープオーシャンが襲われ…それどころではなくなった。」
「え…?」
「ヴァニティーファウンテンとディープオーシャンが襲われたのはほぼ同時期だよ。」
「同時期!?」
「そう。
そしてディープオーシャンの襲撃で帰る場所を失った弱いオレを放っておけなかった紫紀は…オレについて来てくれた。
ナチュラルアースの国王が導くままに…。」