アクアマリンの秘密
あたしが振り返った先には…


「蒼刃っ!!どうして…?」

「お前、夕飯も食いに来なかっただろ?
メシくらい食えよ。」

「…それを言いに来たの?」

「違うっつの。
だから…何かあったのかよ?」

「え…?」

「紫紀と華央の話を聞いてから顔が変なんだよお前。
だから何かあったのかって聞いてんの。」

「何かって…別に…何かあったとかじゃないけど…。」

「けど…なんだよ?」

「なんだか…気持ちがもやもやして…。」

「もやもや?」

「…うん…。
紫紀さんの気持ち…考えると…。」






あれ…?なんでだろ…視界が…妙に滲む。
蒼刃が…クリアに見えない。





「お前、魔法かけろ。」

「え?」


< 202 / 678 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop