アクアマリンの秘密
「え…それって…。」

「昔のなんつったかな…武将だっけ?
そいつらみてぇに…腹でも斬って死ぬ。」

「ただの自殺じゃない!!
なんでそんなこと…。」

「だって意味ねぇもん。生きてたって。
そいつがいない世界なんて必要ない。」


やけにいつもより真面目な声で、なんだか心臓が音を立てる。

ちょ…ちょっと心臓!!何やってるのよ!?


「大人っぽいんだか子どもっぽいんだか分かんない理由…。
ってかどっちかっていうと子どもっぽい。」

「…ガキで悪かったなガキで。
つーか俺のことよりお前…。」

「ん?」

「記憶は少しでも戻ったのかよ?」

「え?」

「お前の失われた記憶。
何にも思い出さないのか?」


…前にも…聞かれたような気がする。蒼刃に。
そして前も…こんな風に切なそうな顔であたしに…。



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