アクアマリンの秘密
【紫紀side】


「なぜ攻撃しない?
まさか、かわすのが精一杯などという腑抜けたことを言いはしないだろう?」

「…ああ。」

「攻撃しないのならば死ぬまでだ。」



フェイは一向に攻撃の手を緩めない。
おそらく彼女の属性であろう『雪』と『氷』が俺の体に容赦なく傷をつける。
雪は…あの日を思い出させる。
華央を永遠に失ったあの日。
確かに雪が降っていた。
そして真っ白な雪が、真っ赤に染まるのを見た。



「…ここで終わりだ。朝霧紫紀。」




















「シールド!!」




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