アクアマリンの秘密
【紫紀side】


「変わったのは目つきだけで、力は全然変わらないな。」

「…。」


フェイの攻撃の手は休まることを知らない。
俺は蒼刃に貰った剣で応戦していた。



「弱い。実に弱い。
そんな弱さでよく今まで生き延びてこられたな。
でも…遊びの時間は終わりだ。
お前の体力もほぼ限界だろう。
シールドの力も、私の攻撃が当たるたびに弱まっている。そろそろ魔力が切れる。
どっちにしろ…次の一撃でお前の命が終わる。」

「…俺は死んでも構わない。
元々、あってなかったような命だからな。」

「ならば…覚悟するがよい。」


そう言うと、全身に雪を纏い始めるフェイ。
その姿がどうしようもないほど華央に似ていて、動けなくなる。







「死ね。」







「やめてっ!!」

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